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『切り捨ててきた「好き」を集めた宝箱』

アラサーのBTSエッセイ Vol.4

こんにちは!
雪国在住のaimuです!

こちらは雪がだいぶ減ってきて、春の陽気を少しずつ感じています♡
なかなか外に出なくなり、キンパやビビンバなどを家で作って韓国気分を味わっています。

今回はBTSを通して、自分を思い出したことを書いてみました!

なぜこんなにBTSに惹かれるのかなと考えた時、BTSを指し示すキーワードが自分が社会で生きていくために切り捨ててきたものだからだと気づいた。

社会貢献
心理学
哲学
小説

お金を稼ぐため、社会人としてちゃんと生きていくため、好きだったそれらを人生から切り捨てた。

小説に熱中すると、朝方になるまで時間を忘れて読んでしまう。読んだ後は、1週間は小説の世界に浸ってしまい日常生活に支障が出る。

初めて学問が面白いと思ったのは、履修していない哲学者の先生の授業に潜り込んだ時。

わたしの中で終戦記念日の近くに、人々の悲しみや辛さなどの感情にうったえかけるテレビドラマのイメージが強かった「戦争」。

先生は「戦争」その言葉の意味合いを時代の変化に合わせて説明してくれた。
自分たちの土地を守るための争い→ゲームとして戦争→相手を絶対悪ととらえて殲滅の対象とする戦争。


この概念の違いについて学んだ時にはじめて、学ぶことはいつも見ている世界の見方を変えるというおもしろさに気づいた。
試験に通るための詰め込み型の勉強しかしたことがなかったわたしにとってとても衝撃的だった。

ただ、そのときは、就活のため、深入りすることはしなかった。哲学にハマることで現実に戻って来られなくなるんじゃないかという恐れがあったから。

Body shopやMother houseなどフェアトレード(生産者から適正な価格で製品を買い取り、立場の弱い特に開発途上国の人々を守るための公正な取引)の商品を扱うような社会貢献をしている起業家に憧れたりしたが、夢で終わらせた。

「まっとうな社会人」になるべく、学生時代にときめいたものをことごとく捨て、ビジネス書、自己啓発本やHow to本を読み漁った。

時を経て、BTSを知り、興味が深まるにつれ、切り捨ててきた宝物のカケラを彼らから感じるようになった。

ユング心理学、ニーチェ、ギリシャ神話。アート。社会貢献活動。国連。Love yourself。全世界のArmy(BTSのファンクラブ)が言葉や文化を超えてつながる姿。

BTS 『Dionysus』
↑ギリシャ神話の神をモチーフにしている

彼らの見せてくれる世界は、わたしがかつて、生産性や社会性の名の下、切り捨てた心のときめきや理想そのものだった。

そして彼らを見ていれば、わたしが無駄と隅に追いやっていたものが、実際にどれだけ多くの価値を生み出しているかわかるだろう。わたしの未熟な狭い了見では考え知ることも出来なかった。

しっかりとした土台から紡ぎ出される繊細で美しい曲の数々は、わたしだけではなく、多くの人の心を癒すだろう。

Love Yourself
置いてきた好きの破片を、拾い集めに行こう。BTSという道標に導かれながら。
また、次回お会いしましょう♪

Aimu

世界地図の本が大好きで小さい頃から海外に憧れていました。中学生の頃の夢はインドネシア人と結婚してバリ島に住むこと。初海外は18歳でラオスへ。大学院で国際協力について学びながら、世界40ヵ国以上の留学生と寮生活をしていました。外国人の考え方や文化の違いを知るのがとても好きで、寮生活を通して、日本や日本人としての自分を振り返るいい機会になりました。
 その後、ブラック企業、公務員などを経て現在。ど田舎の雪国でのんびり暮らしています。
Kpopに初めてハマったのは2015年頃にHyunaやTroublemakerを好きになったのがきっかけ。去年から韓国ドラマを見たことから、Kpopに再び関心がわき、BTSの沼にはまっています。よろしくお願いします♡

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