先日の放送では、練習生がボーカル、ラップ、ダンス、X(ボーカルXダンス、ラップXダンス)とポジション別に分かれてステージを披露しました。
今回はそちらの3曲を解説。韓国ヒップホップ入門としてもおすすめです。
1.Ja Mezz, Andup, MINO (WINNER) – 거북선
〈ポジション別評価ステージ〉
〈原曲〉
『PRODUCE101』シーズン1のポジション別評価でも使用された同曲は、元祖韓国ヒップホップ・サバイバル番組『SHOW ME THE MONEY』シーズン4から誕生。今年シリーズ8作目をむかえる『SHOW ME THE MONEY』は今やラッパーの登竜門として機能しています。
K-POPアイドルとして活躍するアイドルラッパーの存在も注目を集め、過去にはシーズン3の優勝者であるiKONのBOBBYを筆頭に、SEVENTEENのバーノンやJBJ95のサンギュンが参加したことも。
一方、韓国ヒップホップ・シーンの大物と並んで、シーズン4にプロデューサーとして出演したのが、当時アイドルグループBlock Bに所属していたZICO。優勝候補だったWINNERのMINOをはじめ、Ja Mezz、Andupをサポートする中で、同曲のビートを手掛けました。
Melon週間チャートでは5位を記録し、その後ZICO、Paloalto、G2、B-Free、Okasianの5人によるリミックスも発表しています。
팔로알토 (Paloalto) – 거북선 Remix (Feat. G2, B-Free, Okasian & ZICO)
2.ZICO – 말해 Yes Or No (Feat. PENOMECO, The Quiett)
〈ポジション別評価ステージ〉
〈原曲〉
『SHOW ME THE MONEY』スピンオフの『UNPRETTY RAPSTAR』から誕生。同番組は応募者の性別を問わない『SHOW ME THE MONEY』と異なり、女性ラッパーのみが参加するヒップホップ・サバイバル番組です。
『PRODUCE101』シリーズのラップ講師としておなじみのCheetahは、実は同番組の初代優勝者。HEIZEほか、AOAのジミンや元SISTARのヒョリンをはじめとするアイドルラッパーも多数輩出しています。
なんとこちらにもZICOがプロデューサーとして参加。『거북선』同様、『말해 Yes Or No』は彼による楽曲です。番組放送当時は音源化されず、後にThe QuiettとPENOMECOとのフィーチャリング曲として発表されています。
3.HAON, VINXEN – Bar code
〈ポジション別評価ステージ〉
〈原曲〉
今年放送されたシーズン3は、男女混合のヒップホップ・サバイバル番組史上初となる女性ラッパーの優勝が話題に。過去にはNCTのマークやSF9のフィヨンも参加しています。
ところで『PRODUCE101』シリーズは練習生たちの絆が見どころの一つですが、『高等ラッパー』にも共通する点が。
特にシーズン2では、明るいキム・ハオンと暗いイ・ビェンジェ、正反対の二人の友情が番組を盛り上げました。
番組開始当初から仲を深めていった二人は、メンターコラボバトルで同曲を披露。人気若手プロデューサーGroovyRoomによるビートに乗せた、正反対の視点から語り合う歌詞が幅広い世代の共感を集め、当時音源チャート1位を総なめにしました。
二人は個々に活動しながらも、所属クルーKIFFCLANを共にしており、今もなおその友情は変わらない様子です。
HERI
Ksalonメンバー。都内在住の26歳会社員。
SEVENTEENのコンサートでK-POPアイドルのクオリティに衝撃を受け、以来BTS、JBJ…と追いかけるように。韓国語を学び始めてからはさらに韓国熱が増し、最近はK-HIPHOPに夢中。ジャンルを問わずエンタメ全般をご紹介していきます。
Instagram:@4751_pp