韓国料理のスパイシーな料理特集で、必ずといっていいくらい登場する「チュクミ料理」。
辛い料理の多い韓国の料理ですが、その中でも「チュクミ料理」は指折りのスパイシーさを誇ります。いったいどれほどの辛さなのでしょうか?
「チュクミ」とは、日本では「イイダコ」と呼ばれる種類のタコの一種。全長が20cm前後と一般のタコよりもかなり小さいのが特徴で、韓国では炒め物や海鮮鍋などによく使用される魚介類です。日本ではあまり見かけない食材ですが、韓国には「チュクミ祭り」や「チュクミ通り」があったりと、庶民にも親しまれています。
お酒を飲みながら、という少しオヤジくさいイメージの強かった料理ですが、最近では「チーズフォンデュ風チュクミ」「アルサム(魚卵と葉野菜)チュクミ」なども登場し、若者の間でも人気がある様子。
●성내쭈꾸미전문점(ソンネチュクミ専門店)
ランチ時間になると列をつくるというほど、美味しいと話題のお店「ソンネチュクミ専門店」。「江東区庁」のオフィスの目の前と言うこともあり、会社員のグループなどにも人気のよう。ランチタイム(11:30~14:30)にはお得なセットもあるので、混雑する12:00から1:00の時間帯をずらして行くのがおすすめ。
「ウェルビンチュクミ」など健康を重視したメニューもあり、会社員にはもちろん、女性にも人気が高い。店内は、韓国の伝統的な民家のような造りで趣があるので、食事をしながら韓国の雰囲気を存分に味わえるのもポイントが高い。
ランチタイムにほとんどの人が注文するのが「チュクミ定食」。チュクミの炒め物と、トルソッパプ(石釜ごはん)、色々なおかずがセットになったリーズナブルな満腹セットです。
生のチュクミを使用しているため、ソースにもダシがよく出て美味しいと大評判。目の前で焼いてくれますが、お好みでおかずのコンナムル(豆もやし)を投入して炒めても美味。
プリプリのチュクミは、噛みしめるほどに甘みが感じられてご飯にもピッタリの味付けです。ラーメンを追加で注文するのも人気のよう。美味しいダシとラーメンがまた良く合って、辛いのについつい箸が伸びてしまいます。
石釜ご飯の最後の楽しみは「ヌルンジ」。釜に残ったおこげにお湯を注いだだけの単純なものですが、辛さで麻痺した舌を癒してくれます。
小さい頃から辛い料理を食べて育ってきて、慣れているはずの韓国人でさえも、「チュクミ」を食べれば「メウォ~!(辛い~!)」を連発。辛さに自信のある人は是非トライしてみて。
=INFORMATION=
성내쭈꾸미전문점(ソンネチュクミ専門店)
住所:서울시 강동구 성내동 556-4
ソウル市 江東区 城内洞 556-4
電話番号:02-475-9998
営業時間:11:30~23:00