滋養強壮・美肌効果が高いといわれている韓国料理「サムゲタン(삼계탕)」。高麗人参やファンギなどの漢方が沢山入っているため栄養が高く、体にも良い料理として一目置かれている。
鶏を一匹丸ごと使うこともあり、見た目から敬遠している方も多いのだが、韓国内では頻繁に食べられる料理の一つで、韓国版土用の丑とも言われる「三伏 / サムボク(初伏、中伏、末伏)」には必ずといって良いほど
話題にあがるサムゲタンは、「補身料理(ポシン料理・滋養食)」ともされている。鶏を長時間煮込んだスープは白濁で非常に奥深い味わい。漢方薬が沢山入っているので薬のような味なのかと思いきや、鶏のコクと
相まって絶妙な旨さがある。複雑そうに見えるが、材料さえ揃えば案外簡単にできてしまうのでレシピを紹介します。
材料
鶏 一羽
もち米 1/3カップ
生栗 2個
乾燥なつめ 4個
高麗人参 3片
にんにく 4片
食卓塩 お好みで
きざみねぎ お好みで
【スープ】
水 3リットル
ファンギ(タイツリオウギの根) 2本
玉ねぎ 1/2個
ネギ 1本
粒コショウ 大さじ1
酒 大さじ2
赤とうがらし 1個
ニンニク3個
【1】材料を煮込む
水3リットルに【スープ】の材料を全て入れ約1時間弱火で煮込んでおきます。その間にもち米をキレイに洗い、約30分寝かせます。高麗人参の土をキレイに洗い流し、ヒゲを切り除きます
【2】鶏肉に材料を
鶏のお尻の部分の穴から 、もち米・乾燥なつめ1個・生栗・高麗人参・二ンニク 2個を全て詰め込みます。
【3】詰めるポイント
一番初めに乾燥なつめを1粒入れて反対側の穴を塞ぐと、もち米がこぼれにくくなります。
【4】じっくり煮込む
全て詰め終ったら、鶏の足を交差させタコ糸で縛ります。(1)の鍋に先ほどの鶏をいれ約30分煮込んだら、残りのなつめ・高麗人参・ニンニクを入れ約20分煮込みます。
【5】サムゲタン完成
全てに火が通ったらできあがりです。お皿に盛って塩ときざみねぎをお好みでふりかけていただきます。
材料を揃えるのが意外と大変だが、鶏の仕込みを除けばほったらかしにできるので実は手間のかからない料理「サムゲタン」。
最近では大きめのスーパーに行けば「サムゲタンセット」として漢方などの材料がまとめて入った物が売られているので、とっても便利。
「サムゲタン」を作ったと言えば家族や友達に自慢もできるので、是非一度トライしてみて。「三伏」の効果もあり夏に食べるのが一般的だと思われがちだが、
体を温める効果もあるのでこれからの肌寒い季節にもピッタリの一品です。